今の中2生2027年度(令和9年度)から
栃木県立高校入試の仕組みが大きく変わります。
この記事では
「何がどう変わるのか」
「特色選抜と一般選抜で何が違うのか」
解説します。
✅ 2027年度 栃木県立高校入試はここが変わる
まず押さえるべきポイントは次の3つです。
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特色選抜でも 全員が5教科の学力検査を受ける
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入試の日程が 一本化されて前倒し される
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特色選抜と一般選抜は 同じ高校・同じ学科にセットで出願
この3つを頭に入れておくと
新制度の全体像がかなりつかみやすくなります。
📅 試験日程と選抜方法の全体像
従来は、
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特色選抜:2月上旬
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一般選抜:3月上旬
と、離れた日程で行われていました。
新制度では、
ざっくりいうとこんな流れになります。
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2月下旬:5教科の学力検査(全員)
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同じ週:特色選抜の面接・実技など(特色出願者のみ)
このように、
「2月にまとめて終わる」
「特色と一般が連続して行われる」
形になり、受験期間がコンパクトになります。
選抜の基本フローは、
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全員が一般選抜に出願
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希望者のみ、同じ高校・同じ学科で特色選抜にも出願
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全員が学力検査を受け、そのうえで特色→一般の順に合否判定
というイメージです。
🧮 学力検査の内容とポイント
これまでの「特色選抜」は
面接や作文・実技が中心で
「学力検査を受けないで合格」
というケースがほとんどでした。
2027年度からは、
特色選抜を受ける人も、
一般選抜だけの人も、
全員が5教科の学力検査を受ける
というルールに変わります。
● 学力検査のポイント
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教科:国語・社会・数学・理科・英語(5教科)
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試験時間:各50分
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特色も一般も 同じ問題・同じ試験 で勝負
つまり、
「特色でテストから逃げる」ことはできず、
学力の土台がより重要になる というイメージです。
🎯 特色選抜の仕組みと出願条件
① 資格条件がある
特色選抜は、誰でも出せるわけではありません。
各高校ごとに、
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成績
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部活動実績
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資格・検定
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表彰歴 など
といった出願資格の条件が決められます。
ここに当てはまらないと、特色選抜には出願できません。
② 一般選抜と同じ高校・同じ学科に出願
2027年度からは、
特色選抜に出願する場合、
一般選抜も 同じ高校・同じ学科に
出願することが必須
というルールになります。
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例:
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特色 → 宇都宮高校 普通科
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一般 → 宇都宮高校 普通科 → OK
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特色:宇都宮高校
一般:石橋高校
→ このような 「別の学校に出願」 はNGです。
③ 必要書類が増える(自己アピール用)
一般選抜の出願書類に加えて、
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自己PRや活動実績を書く
「自己表現シート(自己推薦書)」
など、特色用の書類を追加で出す必要があります。
🧾注意点とリスク
一般選抜の出願と注意点
一般選抜は、
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全ての受験生が出願するのが基本
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原則:1校1学科を選んで出願
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一部の高校・学科では、同じ高校内で第2志望・第3志望まで書ける場合もあり
という形です。
特色を出さない生徒は、
「今まで通りの一般選抜のみ」 で受験できます。
🔁 出願変更ルールとリスク
出願変更は1回だけ認められていますが、
特色選抜と絡むとルールがかなりシビアです。
要注意ポイント
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特色選抜は、一度出願すると 後からの変更は不可
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一般選抜の出願を取り下げると、
→ セットになっている 特色選抜も自動的に取り下げ になる
つまり、
「とりあえず特色を出しておいて、
あとで別の高校の一般に変える」
といった動きは できない仕組み です。
出願時点での高校・学科の選択が、
これまで以上に重要になります。
📌 受験生・保護者が今からできる準備
● 受験生
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5教科の学力検査が全員必須になる前提で、早めに受験勉強をスタート
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「特色を狙う高校・学科」があるなら情報収集
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特色志向なら自己PRネタ(部活・検定・ボランティアなど)を、中2〜中3で意識的に積み上げる
● 保護者
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新制度の概要を早めに把握しておく
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子どもの成績や部活動・資格などから、特色を狙えるか一緒に検討
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学校説明会・オープンスクールで
「特色選抜の条件」「独自検査の内容」を確認
✨ハイスタ戦略=一般一択
今までの特色には
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学力検査を回避
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チャンスが2回
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早く決まる
という、大きなメリットがありました。
当然ですが、その分
対策の負担は大きいです。
このメリットがないなら
特色の負担は大きすぎます。
基本は「一般学力勝負」一択です。

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