お子さんの習い事について、
いくつかのプラスの点もあります。
子供は学校の先生と家族以外の大人と接する機会が
ほぼありません。
しかし、習い事に行くことによって、
より多くの大人と接することができ、
そこから様々な価値観や考え方、生き方を知り、
人格形成期にあるお子さんが、より広く
世界を知ることができるようになります。
ただ、ほとんど毎日習い事に行かれ、
その結果、家族での夕食や団欒の時間が
減少することによって、
お子さんが中学・高校と進んでいかれるにつれて、
意外な効果が現れる可能性もあるのです。
お子さんが中学生後半や高校生となって、
その後の進路など、真剣な話し合いの場で…
肝心な親子の信頼関係が強くなっていない、
このようなことが過度の習い事のために起こりえます。
真剣な話しあいの場で、お子さんに親御さんの
意見を聞き入れてもらうには、
一般に日ごろからコミュニケーションを
しっかりとっておくことが重要です。
ふだんほとんど話もしていないのに、
勉強や進路の話のときにだけ、
親御さんの意見を聞き入れるように言っても、
それは、お子さんにとってはどうしても
抵抗があることになってしまうのです。
習い事の、プラスの面を考慮しつつ、
親子での対話の時間をいかに作るかについて、
ご検討いただきたいと思います。