先生方へ
以下、○久保先生からの指導法についての
ヤバイ連絡メールです。超熟読してください。
感想と気付きをコメントしてください。
—— 転送メッセージ——
件名: 土曜講習のメール
【3年生】
来週いよいよ入試です。
不安で色々な勉強に手を出しがちな時期です。
しかし、その高校を受けるにあたって、
圧倒的にレベルが不足している生徒はいません。
つまり、実力を発揮すれば受かります。
なので、本番で実力を発揮するために、
『よく間違う問題』を完璧にしていきましょう。
『新しい問題・分野』を1から勉強し直す必要はありません。
土曜講習内では、
公民を引き続き確認しています。
得点源の分野です。最後までしっかり確認して下さい。
また、理科の地震も確認、解説しました。
試験に出る可能性が十分ある分野です。
地震発生時刻を求めるような、
パターンが決まっている分野なので、
最後のこの時期にしっかり確認して、
本番できるようにしていきましょう。
【1年生】
テストや、ワークの復習をしました。
全体的に、勉強の方法がわからなく、迷走している感じです。
ワーク、宿題の取り組み方、ノートの使い方などを、
2年生になるにあたって、改良していく必要があります。
また、塾の目的、利用法も、
正しいものを定着させる必要があります。
2年生と一緒に後述します。
【2年生】
2年生は主に、
・基本問題+関数 確認テスト
・学習手帳の使い方
・塾の目的、利用法とは
をやりました。
《基本問題+関数 確認テスト》
期末テストが終わり気の抜ける時期ですが、
3年生が入試を受ける日に、1,2年生も実力・確認テストがあります。
土曜講習では、実力・確認テストの数学、
その中の大問1番(計算等の基礎問題)をやりました。
意外とそこで間違えてしまう問題もあるので、
各生徒に確認して、その穴埋めをしていきましょう。
また、その大問1番には、関数の問題も複数出ていました。
一次関数のグラフの描き方、式の求め方などを、
軽く解説しました。
関数は普通に実力・確認テストにも出ますし、
3年生になっても、最後まで出題される分野です。
期末テストの復習とともに、少しずつ確認していきましょう。
次回の土曜講習で、
一次関数の基礎的な求式問題などの確認テストをします。
《学習手帳の使い方》
学習手帳の使い方は、以前伝えた通りです。
①今日のやるべき学習内容を記入する
②終了後、『できるようになった』、『?』を記入
生徒は上記の①②を書くのですが、
先生は何をすればいいのでしょうか。
以下、学習手帳関連の、先生のやることです。
塾の授業には、5分程前に生徒が来るはずです。
(時間ギリギリに来る生徒には、
余裕を持って来るように伝える必要があります。)
そのちょっとした時間で、
授業前アンケートと一緒に、学習手帳の①を書いてもらって下さい。
授業が始まって、アンケートと一緒に先生は学習手帳も確認して下さい。
そして、学習手帳に書いてある『今日の学習予定内容』を見て、
必要があれば修正してください。
自分の本当にやるべきことがわかっている生徒は少ないです。
なのでほとんどの生徒は、修正の必要があると思います。
※ ※ ※
例を挙げるなら、
修正前:一次関数の利用
先生確認:その生徒には難し過ぎる
修正後:一次関数の基礎
※ ※ ※
授業終了5~10分前に、
学習手帳を記入する時間を作ってあげてください。
書いてもらっただけでなく、
その時間で先生もその内容……例えば、
生徒は何が出来て、何が?だったのか、
それを自分でもわかっているのか、確認してください。
確認したら、次に何をしたらいいか、必要に応じて伝えて下さい。
その日その日の気分で学習内容が変わるのでなく、
必要箇所を見つけ、できるようにして、次に進む、
といったサイクルを作っていきましょう。
《塾の目的、利用法とは》
塾の生徒の様子はどうでしょうか。
集中して、黙々と勉強しているでしょうか。
黙々と勉強している生徒は多いと思います。
喜ばしいことです。“一般的には”。
突然ですが、質問です。
①夏、プールに出かけ、水着に着替えたら、あなたは何をしますか?
②お腹が空いたので、コンビニでパンを買いました。そのパンをどうしますか?
③スキー場。用具一式レンタルし、リフトに乗り上に登りました。何をしますか?
質問と言いましたが、答えはすでに決まっていて、
1つずつしかありませんね。
①泳ぐ
②食べる
③滑る
です。
では、質問④です。
④生徒は、塾の授業で何をしますか?
普通は『勉強する』と答えるでしょう。
そして、それは間違いではありません。
しかし一言で『勉強』と言っても、様々なものがあります。
黙々と問題を解くことでしょうか。
わからない所を質問することでしょうか。
正解は『どちらも勉強』です。
ただし、前者『黙々と問題を解く』は、
塾の週1ないし2回のみで行った所で、効果はありません。
※ ※ ※
例えば……
週2回、各1.5時間で12ケ月間。
塾に通ったとしても、塾での学習時間は年間144時間に過ぎません。
1日24時間通して勉強したと仮定すると、
年間たったの6日間にしかなりません。
1年で6日。 6/365……。
※ ※ ※
なので、『黙々と問題を解く』は、
塾の授業でやったところで、効果は望めません。
①②③で言うと、
①プールに行ったのに泳がない
②パンを買ったのに食べない
③スキー場に行ったのに滑らない
ということになり、意味が全くありません。無駄な労力です。
ここで、④の質問に戻ります。
④生徒は、塾の授業で何をしますか?
この質問の理想の回答は2つあります。
★1つ目(50%)は【わからない所を質問する】です。
授業中、黙々と机に向かっている生徒が多いです。
しかし、上記のように、それだけでは意味がありません。
質問が無い、という生徒は、
全てが100点の生徒以外、基本的にいません。
そして全てが100点の生徒は、そもそも塾に通いません。
80点のテスト結果でも、20点分ミスがあるのです。
その20点分の分析や、
塾の授業以外の自学自習(学校・自宅・黙々学習会)で出てきた
『?』な問題を質問してもらいましょう。
その定着度合いを、授業内の『確認テスト』で確認しましょう。
★2つ目(50%)は、【点数アップ作戦を練る】です。
生徒が10個質問を持っていたとして、
それら全てを1回の授業で伝えるのは困難です。
生徒が理解できる範囲の量を考えて解説してください。
そうすると、授業時間にある程度余裕ができると思います。
そんな時間でやるべきことが、【点数アップ作戦】を練ることです。
●学習手帳の内容確認・修正
●正しい勉強法のレクチャー
●目標設定
●次やるべきことの確認(次回授業の確認テストなど……)
●強制(矯正)勧告
●etc……
上記が作戦に含まれると思います。
・ノートに問題ごと写す
・教科書をひたすらまとめる
・ワークをためる、答えだけ写して終わる
・途中計算が小さい、そして消す
・図が小さい、描かない
・etc
これらは悪い習慣です。
『悪い習慣の多さ=バケツの穴の大きさ』です。
穴の開いたバケツに大量の水を入れたところで、
水はすぐに抜けて無くなります。
意味の薄い、無い勉強をしたところで、
穴の開いたバケツと同じで、知識がだだ漏れのため、
得点力は上がりません。
悪い習慣を少なくし、良い習慣を増やすこと。
それはつまりバケツの穴を小さくしていき、
最後には塞いで、水をためるということです。
『水がたまる=点数が上がる』です。
『良い意識・習慣のための環境作り』をしてこそ、
塾に通う意味があります。
授業の中の【点数アップ作戦】では、
『良い習慣』を作るための作戦を立てて、
普段の自学自習で実行してもらいましょう。
何度も言いますが、それができなければ、
【強制(矯正)】です。
①プールに行ったら泳ぐ
②パンを買ったら食べる
③スキー場に行ったら滑る
これと同じように、
④塾の授業に来たら……
・?の質問をどんどんする
・点数アップ作戦を考える
これらが当たり前になることが理想です。
《まとめ》
●3年生:来週入試
●限られた時間有効に。
●1,2年生:勉強の取り組み方を正しく
●塾の授業のあり方↓
・?の質問解説+前回の確認テスト=50%
・良い習慣を伝える【点数アップ作戦会議】=50%
僕が授業をしたり、土曜講習をしたりで、
感じたこと、考えたことがこのメールに詰まっています。
各先生方も、各々感じ考えることがあると思います。
そんな色々な《方法・考え方》を生徒にしっかり伝えるには、
伝える内容が統一されていなければなりません。
つまり先生間の《考えの共有》が不可欠です。
疑問点が多々あると思いますので、
考えを正しく共有していくために、
口頭、メール等問わずに、
遠慮なく質問、意見をどんどんして下さい。
それでは、今週もよろしくお願いします。
——以上転送メール——
以下連絡。
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