王道Ⅰ 『忘れる力』を知る
多くの人が『暗記は苦手』と感じているようです。
実際には、記億力がいいかどうかは、生まれつきの能力はほとんど関係ありません。
「考え方とタイミングの違い」これが記憶で差が付く最も大きな原因です。
ごく一部、天才的にものを覚えられる人がいますが…
普通の人には『忘れる力』があります。
『忘れる力』とは、人間の脳が持っている必要ない情報を消去する力です。
人間である以上、誰でも時間がたつと、忘れてしまうのです。
一生懸命努力して覚えた事を忘れてしまうと… やっぱりイヤになりますよね。
そして、「もうイヤだ!俺はどうせ記憶力がないんだ」と諦めてしまいます。
暗記が苦手と言うほとんどの人がこれです。最終的には…
「どうせやってもムダ!」と覚えようとしなくなります。
まずは、自分に言い聞かせてください。『忘れてしまうのは仕方ない!』
できる人はこのことを知っています。
次のどっちの人が、1年後たくさんの事を記憶していると思いますか?
①一生懸命覚えた事を忘れてしまって、落ち込んでいる人
②一生懸命覚えた事を忘れてしまったが、それは仕方ないと理解している人
②の人は忘れることを仕方ない事だと理解しているから、無意味に落ち込まない。
無意味に自分を否定もせず、コツコツと勉強を続けられます。
『こんなに忘れてしまった…』ではなく、
『これだけ覚えていられた!』と考えましよう。 (つづく)